[PR] キャッシング 比較 たきさんとのっさんの続暇潰し編 2007年03月17日
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たきさんとのっさんの続暇潰し編
諸君、私は無断リンクが好きだ 諸君、私は無断リンクが好きだ 諸君、私は無断リンクが 大好きだ以下略 コメントも大好物です 現在自分内ハルヒ祭り開催中

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たき

Author:たき
たきさんの74%はお菓子で出来ています。
たきさんの24%は欲望で出来ています。
たきさんの1%はやらしさで出来ています。
たきさんの1%はアルコールで出来ています。
すなわち甘甘なのじゃよー。


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通い妻相馬広香 Vol.1
【2007/03/17 08:59】 2chネタ
119 名前: 1/4 [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 01:52:39 ID:a5Sb4VaU
「俺は拾われてきたのなのかぁ?」
泣きながら家族を問い詰める。
「いやぁねぇ、そんなはず無いじゃない」
にこやかに否定する母親。
「いや、中身は兎も角、結構似てないか?俺ら」
涼しい顔で否定してみせる兄貴。
「えーうそうそ、雪兄、兄じゃなかったの?んじゃ雪貞?えーやだなぁ、やっぱ雪兄は雪兄っしょ」
……いや、一瞬でも信用しかけるな、弟よ。
さて、皆さん思い通りの回答をありがとうっ。
では、ここで一言。
「んじゃ、なんで俺だけ家族旅行不参加なんだぁぁぁ」
そう、なぜか俺だけ置いていかれる……鎌倉旅行(血涙)
「しょーがないじゃない、ペア2組しか当たってないんだから」
当然のように答えるなっ、生みの親っ。
「そもそも、雪貞ゴールデンウィークはバイトの予定だろ?」
大学生になったなら、家族旅行なんかに参加せずに友達とどっか行けよ兄!
「お土産何が良い?雪兄、鎌倉詳しいんだよな、オススメ教えてくれっ」
……しってるんなら……知ってるんならなぁ…………
商店街の福引で鎌倉旅行という素敵チケットを母親が当ててきた。
……4人しか行けないが、普通は一人分位実費で足してくれるものだろう……
「あら?雪貞、あんたバイトする約束よね?んじゃ行けないわねー」
残念ねー等と言う母親の一言で、俺は『いざ、鎌倉』の天国から地獄まで突き落とされた。
「折角当てたのに、お金出すのいやよねぇ?」
「まぁ、久々に家族で羽のばすのも良いかなと」
「あー、遠征以外で旅行っていつ以来だったっけ?雪兄」
俺に聞くなっ!
余分なお金を使うつもりは有りません。
母親の顔に書かれた言葉に泣きそうになる。
鎌倉ですよ?
鎌倉、俺が行かずに誰が行くんだっ?
「いや、俺らで楽しんでくるから、留守番よろしくな?」
「やー、練習休むのすっげーー、ひさびさだっ、うわー楽しみー」
こ、こいつら……
「あ、雪貞食事は……」
まて……嫌な予感が……
「自分で何とかしてね?コンビニ弁当ばっかりはだめよ?」
「あ、俺が探してきたバイト、サボるなよ?高校生の割の良い短期バイト、コネで探したんだから、顔を潰さないよーに」
ぐはぁっ、追い討ちっ、追い討ちですかっ。
「あー、雪兄」
……た、孝之……お前だけが頼りだ……この薄情な家族’Sに何かっ、何か言ってやれ!
「お土産買うから、小遣いちょーだいっ!」
……かくして、俺はゴールデンウィーク開始までの一週間、
自宅で壁の隅で恨めしげに三角座りする、なぞの怪人と化した……
……だ~れも、気にしなかったけど。


120 名前: 2/4 [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 01:53:13 ID:a5Sb4VaU
「ただいまー」
「しーん」
自分で言っちゃいますとも、誰の返事も無いから、自分の口で。
「しーん」
と、
「アイツ等本当に俺置いて行きやがったぁぁぁ」
バスのチケットは片道分は解約できたけど、一応乗って……
数百メートル走ったため、片道分は取られた。
バスにはいい迷惑だったと思う、追加料金取られなかっただけでも幸いだ。
しかし……
「一万円……」
高校生にはポンと出せる金額ではない。
『ゴールデンウィークにバイトする』
言ったさ、あぁ言ったともさ。
「夏休みにしとけばよかったぁぁぁぁぁ」
鎌倉がっ……鎌倉が俺を呼んでいるのにっ。
「すまないっ、鎌倉……会いにいけなかったよ……」
……松澤、相馬に加えて三人目の女の子、鎌倉。
四人の織り成す『わたしたちの田村くん』を……
「って、なんだよっ、二人で手一杯だよ、無茶言うなぁぁぁ」
松澤から以外の電波を受信しながらその場でのた打ち回る。
ひとしきり暴れると……
「はら……減った……」
力尽きる。
夕方までバイト、初めてなので結構気を使った。
兄貴の紹介なんで、気楽では有ったけど。
「……うぅ、雪貞はもう駄目です、兄者…………」
一縷の望みに掛けていたため、もちろんコンビニ弁当なんて買ってきてない。
「いい事有るかもしれないから、楽しみに帰って来いよ」
なんて言いやがって……兄貴の嘘つきめ。
とはいえ、じっとしていてもはらは膨れない。
「……出かけるかぁ」
まぁ親が旅行中はコンベニ弁当三昧が、高校生男子の平均的なスタイルだろう。
……まぁファーストフードでも良いけどな。
よろよろと立ち上がる。
「あー雪貞、ママ旅行の支度で忙しいから、ご飯自分で何とかしてね」
母親の素晴らしい切り捨てっぷりに涙が出そうだ。
「冷蔵庫の中もそのまま食えるもんがねぇぇぇぇ」
念のために開けた冷蔵庫は、冷たく俺を拒絶した。
「冷蔵庫……おまえ……冷たいよ」
食材あっても、俺じゃどうして良いのか分からない。
「カップ麺の買い置きもねぇぇぇ」
そういや……
「あ、これ全部貰ってくな」
とかって兄貴が棚漁ってたような……
「一人残される、弟より自分の胃袋が大事かぁぁぁ鬼兄貴ぃぃぃ」
血と涙の代わりに脳みそが詰まっているに違いない兄を呪いながら、ひとしきり暴れていると……
ピンポーン
……客か?


121 名前: 3/4 [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 01:53:44 ID:a5Sb4VaU
家に帰るとママが電話機に頭を下げていた。
「お世話になって……お陰さまで広香も……」
誰?
「ただいまー」
小さな声で自己主張。
「あ、今戻りましたので代わりますね。はい、はい。」
手の中のコードレスの保留ボタンを押すママ。
「誰?」
あたしの居ない所であたしの話をされているのはちょっと……
「田村先生よっ、ほらっ、早く出なさい」
ぐいぐいと電話機が押し付けられる。
……ちょっとヤだなぁ。
仮にも一度告白して、振られて。
今好きな人のお兄さん。
でも、出ないわけにはいかないし。
「はい、相馬です」
「あ、久しぶり。ちょっと良い?」
この状態で駄目ですって電話切れるわけ無いと思う。
「はい、なんでしょう?」
声が硬くなる。
「いやー俺、旅行行くんだけどね」
へーそりゃ結構ですねぇ、あたしなんて田村誘ってもらえるかなって……
期待してたのに……ここ暫く田村の様子が変で、ろくに話も……
「んで、雪貞が一人留守番なんだよね」
え?
「た、田村がっ?」
「そーそー、俺も田村だけどね?一人で何日か残ってるから、食事でも持って行ってやってくれると……」
「行きますっ」
……その後、何話したのかはあんまり覚えてないけど……
30分後には近所のスーパーで買い込んだ食材で、自転車のかごが一杯だった。
先生から聞いた田村のバイト先で出待ち。
脇目も振らずに自宅まで急ぐ田村の後を付けて……
(……ど、どぉしよぉ……)
田村の家の前で困っていた。
田村が家に入って暫く経つけど……
(図々しいよね……)
あたしは只でさえ加減が下手だと思う。
(引かれたら……やだなぁ)
自転車を押しながら、ぐるぐると田村の家の前をうろうろする。
(でも……お腹すかせてるかも……でも……)
「あー、君」
え?
お巡りさん?
「この家に何か用かね?」
え?
「不審者が居ると言う、通報があったのだが……」

「あー有ります、用事。ほらほら、押しますチャイム。」
ピンポーン
……あ……押しちゃった……
お巡りさんに監視されながら、田村が出てくるのを待った。


122 名前: 4/4 [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 01:54:17 ID:a5Sb4VaU
「?」
相馬……と……警察?
「た、田村、あたしたち友達だよねっっ!!」
えーと?
これはなんでしょう?
「その……彼女は……」
相馬を眺めながら質問してくる警察官の声を、反射的に遮る。
「ち、違いますっ彼女じゃ有りません」
あ、相馬がちょっとへこんだ。
「あーでは、知り合いではないんだね?」
相馬の方に警察官が一歩踏み出す。
「いや、クラスメートです、どうかしました?」
警察に終われるような事したのか、こいつ。
美しさは罪とかそーゆーの?
「あー、では結構です、失礼しました」
踏み出した時に見た自転車に入った荷物を見て、苦笑いした警察官は立ち去って……
「よう」
「……こ、こんにちは」
……なんだよ、こんにちはって。
とりあえずは……
「上がる?」
「いっ、いいの?」
相馬の表情が輝く。
うっ、眩しいぜ。
周りの景色が変わったような錯覚を覚えた。
笑った相馬がいる景色と居ない景色は、水彩画と水墨画位違う。
「あのねっ、先生に聞いて、ご、ご飯を……つくりに……」
止めた自転車から、でかいスーパーの袋を下ろす。
そういえば……弁当結構上手いし……
ぐ―――――
は、腹が……腹が返事しやがったぁぁぁぁ
「ど、どうぞ」
一応口で言い直す。
顔が赤くなっているのが自分でも分かった。
笑いをこらえたまま、相馬が玄関に踏み込む。
「おじゃましまーす」
一歩踏み込んだ途端、相馬が緊張した顔になった。
「どうかしたのか?」
「なんでもない、上がるね」
息にも重そうな荷物を、玄関に置いた相馬が靴を脱いで家に上がる。
上がったと思ったら、いきなりしゃがみこむ相馬にぶつかりそうになった。
「きゃっ」
「うおっ、なんで止まるんだよ」
「靴よっ。揃えるの、いきなり後ろから襲い掛かるな、えっち」
さいですか……
いきなり痴漢にされた俺は、スーパーの袋を持ち上げる。
「あ、結構重い」
「あたし持つからっ」
わたわたと近寄って俺から袋を取り上げようとする相馬に言い返す。
「いきなり後ろから襲い掛かるな、えっちぃ」
相馬が真っ赤に成っている間に、台所まで荷物を運んだ。


123 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 01:58:40 ID:a5Sb4VaU
思ってたより話が進まなかった、エロまで書けずにごめんなさい。
……また近いうちに続き書きますね。


……書いても良いよね?


125 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 02:17:06 ID:BhP6qoU7
書いても良いよね?なんて奥ゆかしいことは言う前に、「俺の妄想を読みまくりやがれこの愚民どもがグヘヘヘ」

くらいの気持ちをこめて作品をつくり、投下すれば良いと思うよ。

俺は楽しみに待ってるから!


126 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 02:17:31 ID:H9yiwFsD
勿論。相馬がめっさ可愛いんで楽しみです。


127 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 05:10:59 ID:Dk9s1hey
と言うか書いてくださいお願いします!
相馬さんかわいいよ相馬さん











超ニヤけるんですけど!!

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わたしたちの高須くん
【2007/03/17 06:53】 2chネタ
56 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/10(日) 16:51:07 ID:THIy5ymO
―――高須竜児は困惑していた。
夏祭りに来たものの、食欲に浮かされ食べ歩く大河とはいつの間にかはぐれてしまい、
探し回っていたところで玉井伊欧と名乗る怪しげなコスプレ少女に絡まれてしまったのだ。

「まさか、女とでもまちあわせしているというの?」
ま、まあ……そんなところだ。
「高校生の分際で女連れ……?さてはこの後、浴衣でくるくるプレイを?そんな、そんな……」
そう言うと目の前の少女は両手を高く差し上げて、
「ふ・け・つ・よぉぉぉぉーーーーーーっっっっ!」
テンション高すぎの大絶叫。
「ああいやらしい、おぞましい……」
熱に浮かされたかのように奇妙なことを口走る伊欧。
この場から一刻も早く離れるべきだと竜児の本能が告げるのだが、
悲しいかな、世間の目がそれを許さないのであった。

「故郷の星に、帰ること。―――それが私の進路希望。」
突然意味不明な言葉を呟きはじめる目の前の少女。
「みんなみんな、気に食わない。近寄らないで話しかけないで。」
何を言っているんだ、この少女は?
「性欲に群がる汚らわしくも愚かなマリオネットは、
冴えないどこかの次男坊のように煉獄の苦しみを味わうがいいわ!食らえ!」
再び少女に先ほど投げつけられた謎の粉末を顔面に叩きつけられる。
何も見えない。苦しい。辛い。臭い。痛い。
そして竜児の意識は深遠に沈んでいった……


58 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/10(日) 16:52:01 ID:THIy5ymO
朝。
何か変な夢を見ていた気もするが思い出せない。
それよりも食事の準備だ。何しろ我が家は腹を空かせた凶暴な虎を飼っているのだ。
朝食の仕込みを終え、大河を起こしに行こうと家を出た矢先、
「……お、おはよう」

―――大河が立っていた。
俺が起こしに行くまでは決して自分からは目を覚まさないと決めている、あの大河が。
「た、大河、どうした!何かあったのか?」
「何でもないわよ……チャイム鳴らすのが……その……」
「チャイムが何だって?壊れてたか?」
「い、いいから、ほら、食べよ!」
「あ、ああ……」
何かがおかしい。

その後も何故か知らないが、微妙に大河の態度に違和感を感じていた。
食事中も俺の料理を「おいしい!」と褒めておきながら、
目が合うとびっくりしたかのように視線を逸らして恥らうような素振りを見せる大河。
心なしか頬が赤く染まっているような気がして、不覚にもドキッとしてしまったのは内緒だ。
おいおい、これじゃあまるで恋する乙女じゃないか。俺は北村じゃないっての。

「なあ大河、熱でもあるんじゃないか?ちょっと見せてみろ。」
そう言って大河の額に手を当てようとするが、
「うっさい、犬!変なとこ触ろうとするな!」
変な所って……俺はただ熱を測ろうとだな……
「何固まってんのよ!ほら、遅刻するでしょ!さっさとしなさい!」
ああ。やっぱりこういう部分は普段の大河だ。
大河の暴言も、このときばかりは俺を安心させていた。


59 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/10(日) 17:20:59 ID:THIy5ymO
大河と並んでいつもの通学路を歩く。
「おい、大河。そろそろ離れなくていいのか?そろそろ櫛枝に会う頃だぞ。」
そう、俺と大河が仲睦まじく(?)いっしょに登校している姿を
思い人たる櫛枝実乃梨に見られるのは甚だ都合が悪い。
ただでさえ天然の彼女は俺と大河の関係を誤解している節があるので、
これ以上誤解を招くような行動は慎まなければならないのだ。

「ふーん、あんた、みのりんに私と歩いてるところを見られたくないんだ?」
ニヤリと笑う大河。
「おい、普段はそっちから離れてるだろうが。櫛枝に見られたらまた誤解されるし、
おまえだって北村に見られたらまずいだろ?」
櫛枝、という単語を聞いた途端に大河の目の色が変わったような気がした。
「へーえ、そういう盛りのついた犬にはおしおきが必要ね――」
そういうと何故か手をつないできた大河。
おい、おしおきって……いででででで!!!
「やめろ、大河、力を入れて握るな!指がちぎれる!」
「しつけよ!だらしない犬に体罰を加えるのはご主人様の務めなのよ!」

「いやー、朝っぱらから仲がよろしいことで、おふたりさんよぉ」
―――櫛枝実乃梨に見られていた。
「待て、違う、これはだな、大河がだな、」
必死で言い訳しようとするも、もはや櫛枝の頭の中では
俺たちが仲良く手をつないでいたという結論が出てしまっているらしい。
「いくら私でも、朝から仲良くじゃれあう親友とその恋人の語らいを邪魔するほど
野暮じゃあないですよ?それではアディオス!」
そう言い残すと信じられないほどの速さで走り去る櫛枝。
何てことだ……また誤解を解くための言い訳を考えなければならないと思うと気が重くなる。
さて、その誤解を招いた張本人はといえば……
「ふーん、見られちゃったねえ、竜児」
大河がニヤニヤしている。何でそんなに嬉しそうなんだ。


68 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 17:11:47 ID:F7npLsxM
それから後の記憶ははっきりしない。
櫛枝に決定的瞬間を見られ誤解されたことで真っ白になった俺は、
どうやらそのまま大河と手をつないで仲良く登校してたらしいが……
おい、本当か?北村よ。俺をかついでいるんじゃないだろうな?

休み時間に朝方の件について櫛枝に言い訳するも、
「高須くん、もう隠さなくてもいいのですぞ?もういいの。
私はよーく分かってるから。このばばはいつでもおふたりさんの味方ですぞ?」
そしてどこぞの校医のような熟れ熟れの笑みを浮かべる櫛枝。
全然分かってないじゃないか。これでは全く取り付く島も無い。
「ま、待ってくれ。本当に俺と大河は何でもないんだ。朝のあれも事件であってだな」
そんな俺の必死の言い訳を遮る非情なチャイム。どうすればいいんだ。

そんなこんなで昼休み。
いつの間にか噂は尾ひれをつけて広まっていたようで、
俺と大河が仲良く腕を組んでいたとか、朝帰りで毎朝一緒に食事をしているだとか、
事実無根の……いや、半分は真実か。とにかく、そんな噂が飛び交っているらしい。
北村も「ついに高須も身を固める覚悟が付いたか」と見当はずれなことを言いながら、
部活のミーティングがあるらしく、早々に櫛枝と教室を出て行ってしまった。
もういい。人の噂も七十五日だ。

手製の弁当を机に広げ、いざランチタイムと意気込んだところ……
「竜児、一緒に食べよ!」
花も恥らう娘さんの如く、実に可愛らしい誘いを掛けてくる大河。
普段の彼女からは想像も付かない態度と言動に、つい食べかけのご飯を吹き出してしまった。
「あーもう汚いわねえ、何やってんのよ」
頭の理解が現実についていかない。
きっとこの時の俺の顔は、さぞや普段の強面とはかけ離れた間抜け面であっただろう。
状況を整理してみよう。
逢坂大河が俺と一緒に弁当を食べたがっている。だが北村は不在。
いくら考えても大河が俺に食事を共にする誘いをかけてくる理由が見つからないではないか。


69 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 17:12:44 ID:F7npLsxM
「どうしたんだ、大河。北村は部活の集まりでいないぞ」
一応確認を取っておいたのだが、大河は何故か不機嫌になり、
鼻息を荒くして俺を見つめて……いや、睨んでいた。
「そんなの知ってるわよ。何よ、竜児。そんなに私と一緒に居るのが嫌なの?」
文言だけ取れば、大河らしからぬしおらしい物言い。
しかし悲しいかな、その凶悪な目つきで睨まれると色気も何もあったものじゃないのだが。
「ほら、間抜け面してないでさっさと食べるわよ、早くしなさい」
「おう……」

また今朝の再現だ。
やはり大河は食事中ずっとちらちらと俺の顔をうかがいながら、
そのくせ視線が合うと恥ずかしそうに顔を背けるのだ。
油断していると俺も大河の何気ない仕草についつい目線が引き寄せられ……

いやいや、気をしっかり持て、高須竜児。
目の前に居るのは、北村祐作が好きで、気が荒くて、
でもドジで神経質で泣き虫な通称手乗りタイガーこと逢坂大河なんだぞ?
俺が好きなのは太陽のように眩しく微笑む我が女神、櫛枝実乃梨ではなかったのか?

しかし、そんな葛藤を打ち破る目の前の少女の無邪気な微笑。
「どうしたの、竜児?」
そう言ってにっこりと女神のように笑いかけてくる大河。
心臓がバクバクと鳴っているのは何かの間違いだ。そうに違いない。


70 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 17:55:16 ID:xc5F2Gmh
竜児が恐ろしく可愛いと思った俺は負け組みか? ともあれGJ



75 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 22:44:43 ID:F7npLsxM
食事が終わった頃に北村が戻ってきた。
「おう、高須。今日は逢坂と食べてたのか?」
そう言って生暖かい視線を向けてくる我が親友。頼むからその目は勘弁してくれ。
お前も俺と大河がそういう関係だと信じ込んでいるのか?

「あっ、北村君。机借りてるわよ」
素っ気無くそう言うと、食事を再開する大河。
ん?なんだと?


―――おかしい。
―――これは決定的におかしい。


いや、朝からその兆候はあった。
俺が起こしに行く前に家に来ていたり、わざわざ櫛枝に誤解されるような行動を取ったりと、
普段の大河ならば決してやりそうにもないことをしていたのだ。
ただ、それがどこかの平行世界の大河のようにあからさまにしおらしい態度ではないので、
今までは見過ごしていただけのこと。
しかし、北村を目の前にして平然としている大河はどう考えても大河ではない。

「おい、大河、ちょっと来てくれ」
もはやなりふり構ってはいられない。
この異常事態を問いただすべく、俺は大河の手を引いて教室を飛び出した。
「ちょっと、竜児、何するのよ。痛いって」
「悪い、大河。大事な話があるから付き合ってくれ」
そう言うと何故か大河はおとなしくなって、素直に俺に引っ張られるがままになる。
とりあえずは落ち着いて、誰にも見られずに話が出来る場所―――校舎裏に行くことにした。


76 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 22:45:25 ID:F7npLsxM
さて、大河とともに人気の無いこの場所に来たはいいが……何から話せばいいのやら。
大河は先ほどから俯いたまま何故かもじもじしている。
「ねえ、竜児。その……大事な話って何?」
彼女らしからぬ艶っぽい声で心細げに問いかけてくる大河。
いったいどうしたんだ、その愛の告白を待っている乙女のような態度は?
やめてくれ、そんな態度をされると―――俺まで変な気分になってしまうじゃないか。

このままでは話が進まない。
頭に浮かびつつある不埒な妄想を振り払い、大河に先ほどの疑問をぶつけることにする。
「さっきの北村への態度だがな……あれはどうしたんだ?
普段のお前ならば緊張してまともに会話も出来ないんじゃなかったのか?」
俺の話を聞くと、先ほどの緊張が一転して意気消沈する大河。
何故だ。何故そんな悲しい目をするんだ。俺が何をしたというんだ。
「竜児……私のことをそんな風に見てたんだ……」
まずい。あの目は泣き始める目だ。
「待て、大河、そもそも俺たちの関係はだな、
お互いの友人を好きになったことで協力し合う関係だったはずだろ?」
最初はそうだった。今でもそうであるはずだ。
「竜児……私たち、ずっと一緒にいたのに、気が付かなかったの?」
何の話だ?何に気が付かなかったというんだ?
「なんでこんなに大事なこと分かってくれないの?もう嫌!この馬鹿犬!」
いきなりそんなことを喚きたてられても困惑するばかりである。

「ちょっと待て、大河。俺にも少し考える時間を……」
「うっさい!まだ話は終わってないんだから!黙って人の話を聞きなさい!」
俺の言葉を遮り、半分涙目になって捲し立てる大河。
その有無を言わせぬ迫力といえば、まさに肉食獣の発するそれのようだった。
「北村君に対する気持ちは憧れだったの!今だったらそう言える。」
そう……だったのか?いや、そうなんだろう。
そうでなければ北村に素っ気無い態度を取れるはずが無いからな。


77 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 22:46:03 ID:F7npLsxM
「今好きなのは……好きなのはいつだって、ひとりだけ……!」
ひとりだけ、か。そうだろうな。
この不器用な大河が二人を同時に好きになるなんて器用なことはできないだろう。
ん?そうすると、今大河が好きな奴ってのは?
まずい。頭が真っ白で何も考えられん。

俺が自分の世界に浸っていた隙に、こちらに身を寄せてくる大河。
どうしたんだ、その獲物を狙う猫科肉食獣のような表情は?
つま先立ちになって寄りかかろうとして……何がしたい?
「ほんっと気が利かないグズね!こういう時はしゃがみなさい!」
逆らうのも愚かなような気がしたので素直に言うとおりにする。
おい、大河。これでいいのか?
「馬鹿、しゃがみすぎ!もっと立ち上がって、ほら、これくらいでいいの!」
そう言われ、引っ張り上げられる俺。
その行動の意味を頭が理解する前に―――それは起こった。

大河に襟首をつかまれて引き寄せられたかと思うと、唇に何かが当たる感触。
より正確に言えば、前歯に前歯が当たる感触。
その行為が何であるかを頭で理解したとき―――
大河は既に顔を真っ赤にして走り去っていった後であった。
俺の顔も同じくらい真っ赤だったことだろう。


人生初めてのキスは、弁当で食べたたらこの味がした。


78 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 22:46:44 ID:F7npLsxM
しばらく呆然としていた俺。
ふと我に返って周りを見渡すと人影が……って、あれは川嶋亜美?
まずい。今のあれを見られていたのはまずい気がする。
川嶋に先程の行為を釈明するべく近付くも、彼女の様子が何かおかしいのだ。
そう、例えて言うならばどこかの空鍋や鋸のような……

「高須くん……さっきの女って、誰?」
誰って、それは川嶋もよく知っている逢坂大河じゃないか。
そう思ったが、口には出さなかった。いや、出せなかったというほうが正解か。
川嶋に漂う恐ろしいまでの威圧感に、俺はただ絶句するばかりだった。

「高須くん……私のこと、好きって、言って、くれたよね」
断じて俺にそんな記憶は無い。
なおも泣きじゃくって言葉を続ける川嶋。
「あれは、夢じゃ、なかったよね」
いや、夢じゃないのか?
「嬉しかった……ほんとに……でも……っ!」
ほとんど聞き取れない声で、懸命に喚く。
そう言うと、俺に向けて白光りする刃―――包丁を突きつけてくる川嶋。
なあ、川嶋。それはいつもの演技だよな?冗談だよな?
苦笑いを続ける俺に向かって、包丁を掲げて突進してくる川嶋。
足がすくんで動けない。死ぬのか?ここで俺は死ぬのか?
包丁が刺さった嫌な感触を腹に感じた瞬間、俺の意識は段々と薄れていった……


79 名前: わたしたちの高須くん [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 22:47:35 ID:F7npLsxM
気が付いたとき、俺はあのコスプレ少女の出店の前で倒れていた。
時間を確認すると―――大河とはぐれた頃からほとんど経っていない。
それにしても、今のは何だったんだ?
白昼夢にしては、いやに記憶に鮮明に残っているのも気になるが……

「それはあなたの未来の可能性の一部。起こりうる未来の事象の再現よ」
ギョッとして振り向くと、不気味な笑みを浮かべて解説を始めるコスプレ少女。
未来だと?あんな未来があるはずがない。
大河が俺に告白してきたり、あまつさえ川嶋亜美がそれに嫉妬して俺を刺し殺すなんて……
「信じられないって顔をしているようね?でもね、それは起こりうる可能性の高い未来なの。
まあ、多少はこの魔術のモデルになった人物の記憶がノイズになって混じったのかもしれないけど…

…」

危険だ。
これ以上この少女に関わっていては俺の身が危ない。
俺は適当に相槌を打って話を切り上げた後、脱兎の如くその場を走り去ったのであった。

その後なんとか無事に大河と合流し、歩き疲れた大河を背負って帰宅の徒につく俺たち。
冷静になって先程の白昼夢を思い出すと……いかん、変な気分になりそうだ。
背中に感じる大河の寝息や、有るのか無いのか分からない胸のふくらみを意識してしまい……

―――いかん、何を考えているんだ俺は。
俺には心に決めた櫛枝実乃梨という女神がいるではないか。忘れたのか、高須竜児よ?

あんな未来があっていいはずがないのだ。
俺は櫛枝実乃梨という少女に秘めたる恋をし、出来ることならばその想いを彼女に伝え、
出来ることならば男女の交際を……って、何を言わせる気だ。
どうにも思考が暴走気味になっていかん。すべてはあの白昼夢のせいだ。
そう、突飛な内容も全てあの少女の言ったノイズとやらが原因なのだ。そういうことにしておこう。


「好きなのはいつだって、ひとりだけ……」
よく聞こえなかったが……寝言だよな、大河?


80 名前: あとがき [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 22:51:08 ID:F7npLsxM
以上、完結です。
スレ初の完結作品が非エロなのは申し訳ないですが勘弁してください。

題名から分かるように田村くんネタを織り込んでますが、
とらドラしか知らなくても読めるようにはしています。
ちなみに冒頭は文暦からの分岐ということで。


82 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 23:22:27 ID:itQcE5qJ
ちょwww鮮血の結末www
大河のデレは想像できんかったが、亜美の包丁は容易に再生できたw


83 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 23:38:40 ID:QtN5SKj5
これは>>80には、大河と亜美二人と肉体関係になって、
その後3Pで二人が仲良くなるエンディングも書いてもらわなければ。


84 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/11(月) 23:45:24 ID:qwE4A2Ep
亜美が朝倉にしか見え(ry


85 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/12(火) 09:11:26 ID:ORe7KfC1
竜二がキョンにしか三重n


86 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/12(火) 22:32:44 ID:pf45G4f9
スクールデイz    まぁGJ


87 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/12/13(水) 14:30:59 ID:wCndtU98
80GJ



誰か田村と松澤と相馬の3P投下キボン

栗の子日記が書いた日にアップされない理由
【2007/03/17 00:32】 2chネタ
370 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/15(木) 11:45:06 ID:r9goOsvt0
栗の日記はなんで書いた日にアップされないんだ?


371 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/15(木) 14:57:00 ID:lmWYvxoq0
仕様です。


372 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/15(木) 17:00:27 ID:WUmzM3oP0
自分で書いてないからに決まってるじゃん
あれは斉藤Kが書いてるんだよ


373 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/15(木) 19:58:33 ID:KzCvKjja0
想像したらワラタ


374 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/03/15(木) 23:03:39 ID:SDH2+bVl0
Kさんが「(・◇・)えー」とか書いてるんだなwww

腐った果実
【2007/03/17 00:31】 2chネタ
774 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/03/16(金) 06:59:23 ID:/ZS+Cv4h
ゆり先生は青い果実を越えて欲しい。

775 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/03/16(金) 09:35:09 ID:HRCXi0Hd
腐った果実?


776 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/03/16(金) 10:17:06 ID:RUmljX/y
>>722
超GJ
みのりんのAAを作って下さい
>>775
お前いつの生まれなんだよw


777 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/03/16(金) 10:41:33 ID:l64smj0Y
腐ったみかんじゃありましぇん!


778 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/03/16(金) 10:50:27 ID:LOTR3cX5
腐ったタラコでございます。


779 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/03/16(金) 13:39:06 ID:Gp5UIwgI
腐る前に食う!




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